対話の間合いを近づける

はじめに

特に1on1セッション中は、お互いの「間合い」を意図的に近づけることを意識することで、核心を突いた話題ができ、お互いの発言を引き出すことができる。 ※1

※1「間合い」の詳細は「用語集」を参照

要約

1on1セッションは対話の形式の一つである。そのため、対話において大切な「間合い」には、セッション中にも気を配る必要がある。特に、相手を待ってしまっていそうな場合や、当たり障りのない話題で済ませてしまっている場合、意図的に近づけるような問いかけをするとよい。

状況
  • お互いお見合いの状態で、対話のきっかけがつかめない

  • 当たり障りのない話題やうわべだけの会話になっている

問題
  • 本格的な対話に踏み出せないことで、お互いに発見のない話になり、1on1セッションとして実にならない

  • 今集中すべきでない話題を話してしまい、1on1セッションの時間がムダになってしまう

フォース
  • お互いに気を遣ってしまっている

  • 相手に合わせようとしてしまっている

解決方法
  • フックをかける(問いかけを実施し、相手の発言を引き出す)

  • 相手の反応の変化を見て、話し方・接し方を調整する

  • 教育や指導といった観点を排除して、上下関係などを排除した状態をつくる

結果状況
  • 自分の得意な「間合い」をつくり、自分が話しやすい状況をつくる

  • 相手の発言を引き出せることで、「間合い」がちょうどいい形に調整でき、話しやすくなる

  • より優先すべき話題を話せることで、1on1セッションが実る

使用例

1on1を実施し始めたが、何かしっくりこない。どこか上辺だけの話になってしまっている気がする。これは、自分が教育あるいは指導と思って接してしまっているからかもしれない。自分から一方的に話してもダメだと思い、お見合い状態になってしまっているのかもしれない。ようやく出てきた言葉も、何か予定調和な答えになってしまっている気もする。

次の1on1セッションでは、もう少し相手との距離を詰めてみよう。距離とは、物理的な距離でもあるし、精神的な距離でもある。相手が話し出しやすいようなに問いを投げかけて、相手の反応を見つつ、距離を近づけた話をしてみよう。

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