1on1の前提条件

1on1の前提として、2つ条件がある。1つは「対話であること」で、もう1つは「組織や業務のフィードバックループをつくること」である。 ※1

※1「フィードバックループ」の詳細は「用語集」を参照

対話であること

よりよい「対話」をするために、意識することが3つある。

  • 「お互いを聴く場にすること」

  • 「互いの違いを認識すること」

  • 「対話自体のフィードバックループをつくること」

それぞれについて説明していく。
1つ目は「お互いを聴く場にすること」である。一方が話すだけ、伝達するだけでは1on1としては成り立たないということである。例えば、評価面談や会社方針の展開といった打ち合わせ・会議体は、実態としては1on1ではないケースが多いだろう。
2つ目は、「互いの違いを認識すること」である。同じ組織や部署であると、話が通じていると考えがちである。しかし、実際には異なる人間であれば、異なる考え方・捉え方をする。このことを意識をすることで、1on1がより良いものとなる。
3つ目は、「対話自体のフィードバックループをつくること」である。これは、まず受け手が反応を返すこと(フィードバック)、その反応を送り手が受け取ること、そして送り手が再度伝えることの一連の流れを意味している。このループを繰り返すことが大切である。

組織や業務のフィードバックループをつくること

組織内に所属している以上、単に個々の事象では閉じない方がよく、組織の事象が絡むことが多い。
「組織や業務のフィードバックループをつくること」という条件では、3つの観点がある。

  • 組織や業務の課題や要望を伝えられている

  • 組織や業務の課題や要望に対する結果と理由を返している

  • 双方にフィードバックがある