自分達で認知できる組織図を描いてみよう

はじめに

自分達を取り囲む組織やステークホルダー、その役割と力関係について、それぞれの立場で語りながら認識を合わせてみよう

要約

1on1は組織やステークホルダーの立ち位置や力関係など、オープンな場では会話しにくい関係性について会話できるいい機会だ。直接関わるステークホルダーに対するプレッシャーや、さらに外側のステークホルダーの存在。組織の中での立ち位置や組織自体の構成などより自分達を取り囲む状況を深く認識を合わせてみよう。

状況
  • 特定のステークホルダーの行動が論理的整合性を保っていないと感じる

  • 自分達の組織や、周囲の組織の情報の流れ方に歪さを感じる

  • ステークホルダーや部署に対する愚痴が増えている。

問題
  • 業務は正しく行なっているはずなのに結果に対して評価が得られない

  • ステークホルダーから理不尽と感じたり、本来不要だと感じる介入や変更が起りやすくなる

  • 朝令暮改や矛盾を感じるような方針の変更などが多々発生する

フォース
  • 誰かの振る舞いや立ち位置、難しい人間関係などはオープンな場で会話しにくい

  • 組織や個々人の関係性による情報の流れ方や伝わり方、内容の変化について個人で理解するのが難しい

  • 自分の役割からは他人の仕事の内容や責任などが見えにくい

  • 理解や経験がおよばない仕事やタスクに対して著しく低い見積認識を持つ認知バイアス

解決方法
  • 自分達に直接関わるステークホルダーとその組織の立ち位置と役割を整理してみる

  • 上記で洗い出したステークホルダーや組織が関わる、ステークホルダーや組織の関係性を整理してみる

  • それぞれの立ち位置が追う業務や責任、組織間やステークホルダー間に存在する力関係を整理してみる

  • 自分がそのステークホルダーだったらどんな苦しさがあるのかを、双方で持ち寄って会話してみる

結果状況
  • 組織の中に流れる情報のおさえるべきポイントを理解しやすくなる

  • 周囲の望む結果や振る舞いを組織構造に最適化しやすくなり、結果的に自分たちが楽に成果を上げれるようになる

  • 周囲のステークホルダーと会話して、その人が感じているプレッシャーを一緒に排除することができる

使用例

1on1で組織に対する不満や、ステークホルダーに対する愚痴が増えてきた。
しかし、お互いに対処する方法が見当たらないので、1on1が愚痴を吐き出す時間になってしまいそうだ。
インセプションデッキにある『ご近所さんを探せ』を洗い出した上で、気になる人の役割や力関係がわかるように一歩外側の関係性まで図式化して見よう。