一旦の結論を出して仮置きする

はじめに

1on1で出た話題について完全な解決を求めず、まずは一旦の結論を仮置きしてみる。それが間違っていたなら、後から修正すればよいし、動いた結果で後から分かることもある。現状を一歩進めてみよう。

要約

1on1で扱うテーマは、そもそも複雑であることが多く、分からないことが多い。そのため、一旦物事を進めてみないと、十分な情報が集まらないこともある。十分な情報がないと、同じようなことを話してしまうかもしれない。まずは一旦の結論を仮置きして進めてみよう。

状況
  • 今話しているテーマ自体が複雑である

  • 複雑であるがゆえに、話があちこちに飛んでしまう

  • 1on1セッションを複数回やっていても、結局同じような話に終始してしまう/堂々巡りになっている

問題
  • 話はするが、状況が動かない

  • 最終結論を出そうとして、先送りになってしまう

  • 分からない中で、さらに分からない話が積み上がってしまい、議論が進まない

フォース
  • そもそも複雑なテーマを話していることに気付きにくい

  • 解決しないと先に進めないと思ってしまっている

解決方法
  • 最終結論ではない形で、一旦の結論を出す

  • その上で、次の動きを進めてみる

  • 動いた結果、誤りがあったら訂正する

  • 以下のようなフレーズを利用してみる
    「同じ話になっていそうなので、ここで一旦整理しませんか」
    「ここまで一旦まとめたので、次の話にしましょうか」

結果状況
  • 堂々巡りにならずに、次のステージの議論ができる

  • わかっていることや、本当に議論すべきことが増える

使用例

1on1セッションを続けてきて、短期的に成果が出るような目の前の問題には取り組み、成果を出してきているが、そろそろ中長期的な問題に取り組みたいと思っている。しかし、実際話してみると想像以上に根深い。何回かやっていて同じ話になってしまっていそうな気がする。
もちろん大事な話なのはわかっているが、ここまでの結論を一旦まとめてしまい、次の話にうつってしまおう。それで動いてみた結果、想定と違ったり、誤りがあったりすれば、また1on1セッションで議論していこう。