話を聴く余裕・余白をつくる
- はじめに
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聴く側のコンディションとして余裕や余白を作り、聴く態勢を整えることが大切。
- 要約
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聴くことは能動的な行為であり、連続で行うことや、聴く内容の影響を引きずったままで続けることは負担を大きくする。適度に休みをとるなど気持ちに余裕を持てるようにコンディションを整える必要がある
- 状況
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ミーティングの合間や1on1が連続で設定されており、前後余裕なく、気持ちの切り替えなく行われている
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自分のしごとで忙殺されている
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公私なんらかの理由で気持ちに余裕がない
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チャットなどの通知に惑わされてしまう
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- 問題
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連続で聴くことで集中力が持たなくなり、疲れてしまい、聴くことができない
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聴く情報によっては影響を受けたものが回復する前に次のセッションを迎え、聴くことが辛くなる
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他業務やミーティングの間に設定することでスイッチングコストが発生する
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自分自身に余裕がないときは人の話に耳を傾けにくかったり、受容しにくい、じっくり構えることができなくなる
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他作業や他のこと考えてしまうなど、雑に聴いてしまう
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- フォース
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抱えている部下全員に1on1を行うケースが多いため、メンバーを多く抱えるほど、実施によって圧迫されてしまう
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繁忙期など忙しいからこそケアが必要な場合があり、両立が難しい
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プレイングマネージャーが1on1を実施していることが多い
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聴く側の立場の人のほうがむしろきいてほしいほど忙しかったり、しんどい場合もある
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- 解決方法
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聴くは受動的ではなく能動的な行為。集中してじっくり聴くのは疲れることを認識する
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まず自分が1on1を聴ける余裕が持てているのか、自分の状態を見直す
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1on1の間隔をあけることや、セッションの合間や他ミーティングの前後に詰めすぎない工夫を行う
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業務が忙しかったり、自分自身に余裕がなく聴ける状態ではないなと判断した場合はリスケすることに視野に入れる
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自分も誰かに聴いてもらって自分の心の余白を作る
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1on1を継続的に行っていくための余裕、余白をつくるために誰かに仕事振ったり、権限移譲する
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プライベートな出来事が聴きにくくさせているなら、落ち着くまで1on1実施を減らしてみる
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- 結果状況
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話を聴く余裕が生まれて、相手の話により興味をもって聴くことができる
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話を聴くことによるストレスや疲れを溜め込まずに、消化したうえで次の1on1に進めることができる
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相手に余裕があると感じると、話し手側も話しやすくなる
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しっかり前の相手と向き合って話すことに集中するため、話の内容が頭に入りやすくなる
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頭がクリアな状態で会話ができているので、建設的な会話もしやすい
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- 使用例
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Aさんは最近多くの部下のフォロー、繁忙期で時間がない状況であった。そんななかメンバーの負担もあり、1on1を連続でやっていたのだが、聴いているうちになんだか疲れてしまった。自分自身も業務過多で疲れているなか、自分だって、、という思いもどこかでよぎってしまったのかもしれない。
このままでは聴く以前に自分がやられてしまうと思った。まずは連続で1on1を入れることをやめて1日で聴く時間の上限を決めた。そのうえで自分の話(プライベートなこと、仕事の相談など)を他の人に聴いてもらう時間を設けることにした。詰めすぎないようにかつ自分でも抱え込まないように意識していくと気づいたら少し聴くのが楽になってきた。無理に聴いたらよくないなと感じた。 - 関連パターン
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その時のコンディション(振れ幅)をお互いに見る (未記載)
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