お互いの共通項・違いを知る

はじめに

お互いの共通項や違いを知る事で、1on1や普段のコミュニケーションで起きる違和感を少なくしてみよう

要約

お互いの共通項を知れば、その分野で阿吽の呼吸に近づけることもあるが、違いを知らないままコミュニケーションすると勘違いが多くなってしまう。お互いの共通項と違いをバランスよく知る事で相手に合わせた情報伝達や結果の受け取りが行いやすくなる。

状況
  • お互いの会話において、共通項や違いを意識した会話ができない

  • 同じ認識で会話したはずがゴールがズレたような結果が生まれている

  • 共通項や違いは意識しているが、どちらかが違和感を感じている

問題
  • 違いを認識していないまま、双方がコンテキストの欠けた情報伝達を行ってしまうことで齟齬が生まれる

  • 共通項を認識できていないまま情報伝達を行う場合に、利用可能な共通認識まで冗長的な説明が必要になることで双方の情報伝達コストが高くなる

フォース
  • お互いにスキルもあり業務知識も豊富な場合、個人としての共通項や仕事上の共通認識が多いと思い込んでしまう

  • 趣味や特技など私生活に踏み込むことができず、業務以外の共通項や違いを捉える会話が発生しない

  • 相手が自分を理解するのは当たり前だと思い込み、自ら共通項や違いを知ろうとしない

解決方法
  • 双方で距離感を測りながら趣味や特技などの共通項を探したり、違いを見つけてみるテーマを絞った会話を通して、物事に対する向き合い方、物事を捉える側面、物事に対する表現などの共通項や違いを見つけてみる。

  • 職務経歴や、偏愛マップなどを利用して共通項や違いについて会話をしてみる。

  • 共通項がある場合は、その共通項を深掘りして違いを探してみる

結果状況
  • 双方の共通項や違いを認識した上で否定しないことで、双方の新たな価値を発見できる

  • チームのメンバーに対する理解度が上がることで、人間関係に対する違和感が低減し、率直なフィードバックを行いやすくなる

使用例

明らかにスキルもあるメンバーとの業務において打ち合わせでは問題なく会話が進むにも関わらず、しばらく時間が経って仕事の成果を確認すると、いまいち成果らしい成果がでていなかったりゴールがぼんやりしているように感じられた。
お互いに結果認識のズレを感じつつ過ごしていたが、ある日の1on1で共通の趣味の話題が見つかり盛り上がった。
会話が盛り上がった理由は趣味が同じだけでなく双方の理想が同じ方向性を目指していることだったが、その会話の中で理想に対するアプローチが大きく違うことだった。
ここで分かったのは、業務面でも長期的な結果については共通認識を持っていたが、途中経過で期待しているものは大きく異なるという事実だった。

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